ラグビー日本代表候補合宿が24日、和歌山・上富田町で始まった。15年ワールドカップ(W杯)イングランド大会で南アフリカ戦の歴史的勝利に貢献した、プロップ山下裕史(32=神戸製鋼)は3年ぶりのスコッド入り。1年後に迫った19年W杯日本大会出場への第1歩を刻み「うれしい限り。ここに来ないとどうにもならない。ウエアを久しぶりに着て、初々しい気持ちです」と柔らかな表情を見せた。

この3年間ではスーパーラグビーのチーフス(ニュージーランド)でプレーするなど、経験を上乗せした。引き出しを増やし「自分の持ち味はセットプレー。15年に比べて代表のバックロー(FW第3列)が重くなっている。そこで組めるのも楽しみ」とスクラム練習を待ちわびた。

愛称「やんぶ~」の親しまれるキャラクターは健在で、「なじむのは簡単」と3年ぶりの場所にも動じる様子はなし。恐れることなく、堂々と強みをアピールする。