大相撲の八百長問題で、実態解明に当たる特別調査委員会から弟子の八百長関与を認定された北の湖(元横綱)九重(元横綱千代の富士)陸奥(元大関霧島)の3親方が、日本相撲協会の理事を辞任することが31日、関係者への取材で分かった。関係者によると、特別調査委が八百長関与を認定したのは計23人であることも分かった。

 相撲協会は4月1日午前、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、八百長関与が認定された力士、親方とその師匠への処分を決める。特別調査委は理事会前に会合を開き、関与認定者に対し、引退勧告をはじめ角界追放を意味する1年以上の出場停止の厳罰を求めるなどの処分案をまとめ、理事会に提出する。

 弟子1人の関与が認定された北の湖、九重の両理事は役員待遇へ1階級、弟子4人が認定された陸奥理事は委員へ2階級降格する見込み。ほかの関与認定者の師匠にも監督責任を問い、降格などの処分が科される。

 3月31日は新たに、特別調査委が幕内の徳瀬川、白馬、春日王、十両の将司、若天狼、安壮富士、境沢、豊桜、幕下の白乃波、十文字、霧の若、三段目の山本山の関与を認定していたことが関係者の話で判明した。

 特別調査委は十両千代白鵬、清瀬海、竹縄親方(元幕内春日錦)、幕下恵那司の関与認定を公表。さらに琴春日、光龍、猛虎浪、蒼国来の幕内や、霜鳳、旭南海の十両、谷川親方(元小結海鵬)の関与認定が明らかになっている。

 メールなどで名前が挙がった14人のうち、幕内翔天狼の関与は認定されなかった。