今月1日に新設された「大鵬号基金」に5日、第1号となる寄付金が贈られた。東京・中央区のロイヤルパークホテルで授与式が行われ、大鵬さんの芳子夫人が参加。

 同ホテルで7月に開催した「大鵬直伝ちゃんこ&ディナービュッフェ」の売上金の一部を寄付した南総支配人は「大鵬さんには開業以来、好意にしていただいた。しょうゆと塩のちゃんこも好評でした。少しはお返しができたかなと思います」と話した。ビュッフェには大鵬さんが必ず食べていたステーキ丼とスモークサーモンのサラダも並べられていた。

 「大鵬号基金」は、今年1月に死去した元横綱大鵬の納谷幸喜氏(享年72)の慈善活動の意志を継ぎ、今月1日に新たに立ち上がった。生前、納谷氏は70台の献血運搬車を日本赤十字社に寄贈したが、現在稼働しているのは、わずか6台。芳子夫人は「親方が頑張ってきたことを途絶えさせてはいけないと思った。ロイヤルパークホテルさんが協力してくれたことは、親方も喜んでくれていると思う」と感謝した。すでに横綱白鵬も協力し、寄贈が決定している。