大相撲の元関脇金剛で、日本相撲協会理事を務めた元二所ノ関親方の北村正裕(きたむら・まさひろ)氏が死去したことが14日、日本相撲協会関係者の話で分かった。65歳。北海道深川市出身。

 2年前に脳疾患で倒れ、闘病中だった。現役時代は軽妙な話術から「ほら吹き金剛」の異名で親しまれた。1975年名古屋場所で13勝を挙げ平幕優勝。76年9月に27歳で引退して二所ノ関部屋を継承し、小結大善(現富士ケ根親方)らを育てた。

 日本相撲協会では2008年から理事になり、11年の八百長問題の際には要職の広報部長として事態の対応にあたった。

 12年11月の九州場所前に発病して入院生活に入った。二所ノ関部屋を閉じ、昨年1月には松ケ根部屋へ転属。定年前の同6月に協会を退職した。