阪神、楽天の両チームとも開幕戦で4番だった大山、浅村の2人がスタメンから外れる深刻な一戦だった。阪神はこれが20カード目だが、12カードで“頭”を取れない状況に陥っている。

阪神対楽天 10回表楽天2死三塁、ゲラは小郷に右越え適時二塁打を浴びて降板となる(撮影・宮崎幸一)
阪神対楽天 10回表楽天2死三塁、ゲラは小郷に右越え適時二塁打を浴びて降板となる(撮影・宮崎幸一)

梨田昌孝(日刊スポーツ評論家) どちらにも言えることだが、ベンチが信頼を置いて計算していた選手を外さざるを得ないのだから、打線を組むのに苦労しているのが伝わってきた。阪神も岡田監督が近本を4番に据えるくらいだから、悩みに悩んでいるのだろうし、2点取れるのに、1点しか取れない重苦しい展開が続いている。今は底に近いチーム状態といえるだろう。

今シーズン9試合目の先発村上は、それまでの8試合のうち7試合までが相手チームに先制を許していた。この日は今シーズン初めての梅野とのコンビだった。

梨田 阪神は4回に1点を取って、なおも1死三塁で2点目が欲しいところだが、楽天ポンセに4番近本、5番糸原が凡退してしまう。ただ村上もせっかくのリードをもらっただけに、すぐに下位から始まる5回に同点に追いつかれるのはいただけない。5回2死三塁から“くせ者”タイプの村林に打たれたのはカーブだが、あそこは遅い球ではなく、インコースンの真っすぐを選択すべきだった。その後の桐敷、石井も球数がかさんできたし、抑えの岩崎、ゲラも不安になってきた。このまま得点力が上がっていかないと、プレッシャーもかかって、リリーフがもたなくなりそうな気配が漂ってきた。

阪神は交流戦を6試合消化したが、1試合平均が1・7得点の低調ぶりだ。

梨田 阪神も、楽天も4番に近本、鈴木大が起用されるぐらいだから迫力不足は否めない。長打という意味では、森下の4番起用も検討されるのではないだろうか。【取材・構成=寺尾博和】

阪神対楽天 ゲラに交代を出しベンチに引き揚げる岡田監督(撮影・上田博志)
阪神対楽天 ゲラに交代を出しベンチに引き揚げる岡田監督(撮影・上田博志)