楽天に今季初のカード3連敗を喫した阪神は、3戦とも1桁安打に終わった。
真弓 チーム状態を考えれば、先発した西勇は絶対に1点も与えてはいけないという意識が強かったはずだ。でもその気持ちとは裏腹に先に点を取られ、4回には自らのエラーから逆に中押し点を許してしまった。現状では相手チームにリードを許すと、追い詰められたかのような重苦しさだが、何とか打って得点力を上げていくしかないだろう。
楽天のサウスポー藤井には、プロ最長イニングの8回途中までを投げ切られた。大山、佐藤輝ら主力を欠く打線は、球速140キロ台のストレートに押し込まれ、中野、前川、原口ら各打者がボールになるスライダーに空を切った。
真弓 あれだけボールになる球を空振りしていたのは、相当変化していたということだろう。この一戦に限ったことではないが、もっとシンプルに考えたほうがいい。これは今年の球界全体にいえることだが、なぜかバッターはアッパースイングにこだわっている傾向がある。そうではなく、もっとバットを最短距離で出すべきだ。ドジャース大谷だって160キロの球をアッパースイングで打っているわけではない。これは阪神ではファームにいる大山、佐藤輝にも強く言いたいことだけど、フォーム、型よりも、まずは芯に当てることを最優先に考えてほしいものだ。
交流戦で勝てなくなったチームは、たちまち勝率5割になった。
真弓 これだけ点が取れないのに勝率は5割、まだまだ優勝を狙える位置にいる。めまぐるしく打順を変えているが、近本は4番に置くより、上に上げたほうが打線は機能するのではないだろうか。とにかくおのおのが調子を上げるしかない。【取材・構成=寺尾博和】




