甲子園の交流戦で試合後に“六甲おろし”が鳴り響いたのは、今シーズン初めてだった。パ・リーグ相手に1イニングに3点をとるのも最多で勝ちきった感が強い。
吉田 楽勝でしたな。交流戦も折り返しなので、その一戦に勝ったのは大きかった。「打てない」とか「打たれる」とか結果を問われたが、このゲームは勝利を収めただけでなく、内容も評価ができた。それは“当たり前のことを、当たり前にやれた”ということです。これまでちょっとした記録に表れないミスもあったし、当たり前ができなかった。口でいうのは簡単ですが、それがなかなかできない。伊藤将はそれほど調子は良くなかった。でもピッチャーをバックの守備がもり立てましたな。
5回表は1点差になって、なおも2死一、二塁から、1番源田の三遊間を抜くようなゴロに、ショート木浪が飛びついて食い止めた。内野安打になって3つの塁は埋まったが、伊藤将が続く2-2からのストレートで滝沢を二ゴロに抑えた。
吉田 源田の打球が抜けていれば同点だから、木浪のプレーは大きかったです。でもあれも当たり前ですわ。それに復帰してきた佐藤輝がハーフバウンドのゴロをさばきました。難しいゴロですよ。みなさん見違えるような守備に見えたんと違いますか。2回裏に三塁走者として先に1点が欲しいから、ヘッドスライディングでホームインをしました。何かを感じてるんでしょうな。これだけ超満員のお客さんが足を運んでくれてるんです。野手がユニホームを汚してプレーするのは当たり前ですわ。
苦しい交流戦は、これで2勝7敗になった。
吉田 岡田の表情も変わりません。そりゃあ苦しいのは苦しいだろうが乗り越えてもらわんとあきませんわ。ペナントレースもまだ半分もいってません。阪神には“王者の誇り”をもって戦えといってあげたいです。【取材・構成=寺尾博和】




