交流戦を7連勝で締めたDeNAと、低調だった阪神。パ・リーグ相手に対照的だった両チームの戦いは最終回に決着がついた。

山田 阪神は勝ちきったというより、勝ちを拾ったというゲームだった。ただ今は内容はどうであれ、勝っていくことが大事だろう。交流戦の終盤に才木でソフトバンクに勝って、日本ハムにもサヨナラ勝利を収めたのは大きかったのではないだろうか。この1勝もラッキーの一語だ。でも苦しいけど、このように連勝していけば、9回裏のような不思議なことが起きるということだろう。

9回1死からのチャンスメークは、前川の三塁前に高いバウンドになった内野安打と佐藤輝の死球だった。2死から小幡の右前打を処理したDeNA度会の本塁送球もそれた。

山田 小幡のサヨナラ打までの前川のヒットも、佐藤輝の死球も、なかなか考えづらいお膳立てだった。ただ阪神の各打者にはいい当たりがない。個人のアベレージが低すぎる。内容はどうであれ白星をとっていけば乗っていく可能性はあるだろうが、そこはもうちょっと打線が奮起しないといけない。

西勇が7回を好投し、桐敷、漆原、石井のリレーで逃げ切りに成功した。

山田 西勇は特に球審(のゾーン)がワイドなときは、きれいに打ちとることができるからね。ストライクは微妙なところに決まって、ボールは完全に外れる。タイミングを外しては投げるのは真骨頂で、DeNAも的を絞れなかった。リリーフは危ない感じだけど、岡田監督がいろいろ動いているが、これだけ得点できないと、今後もリリーフをつぎ込まざるを得ないから難しいところだ。

交流戦明けからセ・リーグは波乱含みを感じさせた。

山田 この状況だと阪神は競ったゲームをいかにとっていくかになる。なんとか1、2点で抑えて、最後に勝ちきる。当分はどこも抜け出せない展開が続くだろうね。【取材・構成=寺尾博和】

阪神対DeNA 9回裏阪神2死一、二塁、サヨナラ適時打を放った小幡(中央)を祝福する大山(左)ら阪神ナイン(撮影・加藤哉)
阪神対DeNA 9回裏阪神2死一、二塁、サヨナラ適時打を放った小幡(中央)を祝福する大山(左)ら阪神ナイン(撮影・加藤哉)
阪神対DeNA 7回表DeNA1死、西勇は山本を三ゴロに仕留め笑顔を見せる(撮影・上山淳一)
阪神対DeNA 7回表DeNA1死、西勇は山本を三ゴロに仕留め笑顔を見せる(撮影・上山淳一)