阪神は早々とリーグ優勝を決めたが、CSで対戦するチームの方向性が見えてくるのは、少し先になりそうだ。今はどこが出てきてもいいように、情報収集するスコアラーが忙しくしているのが目に浮かんでくるようだ。
阪神はDeNA先発ケイを攻略することができなかった。7回を投げ切られて3安打無失点、7三振を喫し、8勝目(6敗)を献上。ケイとの対戦は今シーズン7試合目だが、特に右バッターがほとんど打てていない。
この一戦も、ケイに対した森下、大山ら右打者から快音は聞かれなかった。左腕から、インコースに食い込んでくるストレート、カットボール、スライダーに苦戦した。これまでにケイから放ったヒットは計21本で、そのち右打者は大山の1本だけという状況だ。
サウスポー対策では、センターから右方向を狙うようにアドバイスすることが基本にある。しかし、ケイと右打者の対戦を見ていると、逆方向を意識すればするほどインコースの球に差し込まれ、詰まって凡打になっている傾向が強い。
ストレートの球速も常時150キロを超えるので、なかなか攻略は難しい。だがセオリー通りに右方向に打ち返そうとすると、ケイが描く“思うツボ”にはまってしまう。右打者にとって大事なのは「引っ張るのを怖がらないこと」だろう。
引っ張ってファウルになってもOK。きれいなヒットでなくてもいい。ここはDeNAバッテリーの意図する配球を上回ること。阪神はほとんどの主力選手にタイトルがかかっているから、それをいい刺激にしながら、うまく調整してほしい。(日刊スポーツ評論家)




