のまー! 横目で見ていた巨人-広島戦の展開に思わずつぶやいてしまった。週末は敵になる広島野間峻祥だが巨人山口俊から放った決勝弾は値打ちがある。

山口に何も含むところはない。念のため。だけど大リーグから戻って早々に無安打無得点なんて。ちょっといかんのじゃないの。日本野球の意地見せんかい。カープ。正直、そう感じていたし、なにより巨人の動向は気になるので、ついつい。野間は兵庫・三木市出身の関西人でもあるし。

それはともかく。阪神はマルテの値千金同点本塁打で引き分けにこぎつけた。繰り返して申し訳ないけれど巨人は負けたので阪神にとっては勝ちに等しい引き分けだろう。ゲーム差は「3・0」に開いた。

とはいえ、なかなか苦しい状況には違いない。前日は「7連打!」と浮かれたが得点できたのはその2回だけだったし、3連敗を喫した前カードのDeNA戦は3試合で4得点。打線低迷の現状は否定できない。

それを象徴するような大山悠輔の不振、怪物ルーキーの三振量産だ。佐藤輝に付き合ったわけでないだろうけどこの日はサンズも3三振ときた。2得点でよく引き分けることができたな…という感じだ。

前日は阪神、ヤクルトの両軍で指揮を執った知将・野村克也の追悼試合とあっていろいろな「野村語録」がメディアにあふれていた。そこに出るほど有名な話ではないが、野村はときどき、こんな話もした。

「野球ほど接戦になるスポーツもないやろ? 勝率が6割超えたら優勝なんやからな」。言い回しはハッキリ覚えていないがそういうことを言った。何のリーグと比べて? ということは難しいが少ないチーム数で多くの試合を戦うプロ野球にはそういう傾向があるのかもしれない。

その意味で、阪神はやはり有利ということだ。リーグ戦に戻り、これで4勝6敗1分けとなった。大事なのはこれを早く“5割”に戻すことだろう。交流戦を終えたときの勝率は6割7分2厘! 5割にすれば、そこに戻れる。

昨季優勝の巨人は勝率5割9分8厘。19年は5割4分6厘だった。闘将・星野仙一で圧勝したイメージの03年阪神でも6割3分だ。それを考えれば。今年も半分が過ぎた。試合数はきょう7月1日でちょうど半分の72試合。「これから5割」を実現すれば悲願に届くはずだ。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)