毎日書くのもつらいが相変わらずの貧打で敗戦、阪神は5割に逆戻りだ。楽天相手に今季初の同一カード3連敗を喫し、これで交流戦は8試合を終えて1勝7敗。リーグ戦でつくった借金をはきだしてしまった。

この日、甲子園の入場者は4万2625人。今季12球団最多だ。なんといっても12球団NO1の人気を誇る阪神である。勝てば盛り上がるが負ければ沈痛なムードも漂う。若いファンは「弱いのが普通」だった時代は知らないだろうし、落胆も募るばかり。正直、なんとか復活しろ! 阪神!という感じである。

こんなマイナスムードのときに気をつけたい…というのもおかしいが、大事にしなければならないことは何か。それは目の前のことを1つ1つ、処理していくことだ。野球でも日常生活でも同じだろう。

そこで思うは先制された1回だ。1死一塁。ここで楽天の3番・辰己涼介は左中間に大きな当たりを放つ。中堅・近本光司、左翼・前川右京が追ったが打球はその間に落ちた。先発・西勇輝はここから2点を失う。現状、阪神は「2点打線」なので、これでいきなり苦しくなった。

もったいないと感じるのは、この打球、前川が取れたのではないかということだ。本人も「取らないといけないと思います」と話したプレー、外野守備走塁コーチの筒井壮が状況を説明した。

「最初、中堅寄りの打球と見えたんでしょう。でも(浜)風と(スライスする)左打者の打球特性が頭に入っていなかったのかな。積極的にいかないと。少しでもスキを見せるとダメですね。そこは反省です。前川とも話しました」

最初から「オレがとったる!」と行けば、と思う。打撃が魅力の前川。はっきり言って1軍レベルの守備というところでは経験が必要なのか。それでも筒井は「3年目だし、そうは言えません。捕球技術はいいものを持っているし」と経験不足を言い訳にはしなかった。

4回には西勇が2死一塁から投ゴロを“ダブル・エラー“。さらには8番打者を申告敬遠したのちに9番の投手に適時打された。ベテランの域に入った西勇にすれば痛いミスだ。その結果が4安打の楽天に4点を奪われたのである。

苦しいがここを抜け出すには冷静になり、目の前のことをしっかりやる。凡事徹底。それしかないと思う。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)