能代松陽が横手にサヨナラ勝ちし、2年連続の8強進出を決めた。5回途中から登板した左腕エース野呂田遼太郎(3年)が9回表無死満塁の窮地をしのぎ、2戦連続のサヨナラ勝利につなげた。

 ピンチの後にはチャンスあり。9回裏2死一、二塁。1番長岐駿の右中間二塁打でサヨナラ勝ちだ。先発唯一の2年生で、この日5打席目で初安打。「(監督に)ゴロを打てといわれていたのに上がってしまった。でもほっとしました」と息を弾ませた。

 2戦連続のサヨナラ勝ちは、エース野呂田がお膳立てした。9回表、連打と四球で無死満塁の大ピンチ。しかし、相手5番を見逃し三振に仕留め、次打者がツーナッシングから仕掛けてきたスクイズを外して三塁走者を挟殺。最後は空振り三振で切り抜けた。

 「しびれました。スクイズはどこかで来るだろうと思っていました。動揺したら相手にのみ込まれる。エース番号を背負っている以上、不安を見せないように意識しました」。救援登板直後の5回裏1死三塁では同点の中前打も放つなど、投打で存在感を示した。

 13年春、能代商と能代北が統合。能代商では11年夏に2年連続3度目の甲子園出場を果たした。だが、まだ現校名で全国出場はなく、能代商最後の12年と昨夏は県準Vに甘んじた。統合後初の甲子園へ。工藤明監督(39)は「課題が多い分、収穫も多い。勢いの出る勝ち方」と、2戦連続サヨナラ勝ちを前向きに評価していた。【佐々木雄高】