同じ失敗しないので! 早実(東京)の清宮幸太郎内野手(2年)が10日、都内で明治神宮大会(11日開幕、神宮)の開会式に出席した。12日の初戦で対戦する静岡の左腕エース池谷蒼大投手(2年)は、最速144キロを誇る「東海のドクターK」。清宮は「静岡もエースは左。日大三戦の映像を繰り返し見て、悪い部分が出ないようにやってきた」。3日の東京大会決勝で日大三の左腕・桜井周斗投手(2年)に5打席連続三振した悔しさを晴らす。

 対策の公表は、いたしません! 日大三戦は「かかと重心だったり、修正点がありすぎた」と振り返る。今大会に向けて「体が開かないように、今までにない『置きティー』も特別にやった」と修正してきた。静岡・池谷の武器は日大三・桜井と同じ、切れ味抜群のスライダー。「三振しないようにしたい。(池谷対策は)あんまり言いたくないです」と不敵に笑った。実績も注目度もNO・1だ。移動時は横にスタッフがつき、開会式後の取材対応は1人別室で行った。「今までは自分が年下でしたけど、同世代には負けてらんないです」。高校通算75発の清宮が、圧倒的な力を見せつける。【鹿野雄太】