早実(東京)が福岡大大濠(九州・福岡)を6-4で破り、80年以来36年ぶりの決勝進出を決めた。

 清宮幸太郎内野手(2年)から主役の座を奪ったのは1年生の4番打者、野村大樹内野手だ。

 第1打席で先制適時打を放つと第2打席でも左翼フェンス直撃の適時三塁打。そして7回の第4打席では左中間へ高校通算23号となる貴重なダメ押し2ランを放った。サイクル安打の期待がかかった第5打席は凡退したが5打数3安打4打点の大活躍でチームを決勝に導いた。

 野村は「最近ホームランを狙って打てるようになってきたので『やってみよう』と思っていました。打った瞬間入ると思いました。あと1本で清宮さんの(1年時通算)22本を超えるので意識していました」と話した。

 前を打つ3番で先輩の清宮は1打数1安打3四球1死球と徹底的にマークされた。「あの人は歩かされたりするんで。もう慣れました」と野村は苦笑い。強心臓と勝負強さに凄みを増した1年生スラッガーが清宮とともに秋の日本一へ突き進む。