宮城ではノーシードの仙台三がポジティブシンキングで、4年ぶりにベスト4入りした。エース右腕木村洋介(3年)が6安打完封し、仙台のプロ注目左腕の佐藤隼輔(3年)に投げ勝った。2-0と接戦を制した仙台三は、25日の3回戦から3連戦の不利な日程を、勢いが持続すると前向きに捉えて勝ち続けた。準決勝は明日29日に行われ、第1シードの優勝候補・東北と顔を合わせる。

 狙い通りのロースコアに持ち込み、仙台三がプロ注目投手を退けた。佐々木久善監督(51)は「これしかない展開。勝つならこういう展開だと思った」と言った。最速144キロの仙台・佐藤隼から大量点は望めない。少ない好機を生かすか、ミスに乗じるしかない。4回の先制は敵失で、9回は暴投で追加点。適時打が出なくても、勝ち切った。