天理(奈良)の輪島ジュニアは最後までスケールがでかかった。大相撲の元横綱、輪島大士氏(69)の長男大地(3年)が2番手で4回から登板。2回2安打1奪三振無失点に抑え、高校最後の登板を終えた。試合後、輪島は“横綱級”の仰天プランをぶち上げた。

 「卒業後はアメリカかカナダに留学を考えています。将来はIT企業に就職したい。国体のためだけに練習していた。今日で野球は最後。明日から英語を勉強しないと…。受けたことないけど、英検3級レベルからやります」

 野球推薦で入学し、文系普通科の39人のクラス内で4位と好成績を誇る。母の友達の息子が留学を経験したのに触発され、来年9月を目途に海外留学を実現させる。父に決断を報告したら「好きなようにやれ」と激励されたという。

 今夏の甲子園では明豊(大分)との準々決勝で甲子園初マウンドに立ち、満塁本塁打を浴びて降板した。「甲子園でいい投球がしたかった。普通の人生で終わりたくない。プログラムやアプリの開発をやりたい」と豪快に締めくくった。