第100回全国高校野球選手権記念南大阪大会の組み合わせ抽選会が22日に行われる。記念大会の今年は南北に分かれ、大阪から2校が甲子園に出場。南大阪大会は、79年以来の夏出場を目指す大体大浪商を中心に混戦ムードだ。

 大体大浪商はプロ注目右腕の立石健投手(3年)を中心に、投打ともに選手層が厚い。立石は大体大浪商のある熊取町の隣の泉佐野市出身。自転車で20分と家から通えること、そして南北2校の代表が甲子園に出場できる今夏の100回大会を意識して入学を決意。エースとして名門校を節目の甲子園に導けるか。

 近大付の最速140キロ左腕、大石晨慈(しんじ)投手(3年)もプロ注目。大石の投球のデキが夏を勝ち抜くカギになる。興国は近年、急上昇中の注目校。学校の敷地内に選手たちが自由に飲める「プロテインバー」付きのトレーニングジムがあるなど、学校のバックアップが力強い。また、元ロッテの喜多隆志部長(38)、元阪神の清原大貴氏(29)がスーパーバイザーを務めるなどスタッフ陣も頼もしい。

 このほか、春の大阪大会4強の初芝立命館、15年夏代表の大阪偕星学園、上宮太子など実力校がひしめき、見逃せない大会になりそうだ。