【展望】史上初2度目の春夏連覇に挑む大阪桐蔭が中心になる。ドラフト1位候補の藤原恭大外野手(3年)、「二刀流」根尾昂内野手(同)らは2年春、3年春と2度甲子園優勝を経験し、経験に加え力も付けた。「銀河系スター軍団」と16年Vの作新学院(栃木)との対戦は1回戦屈指の好カードとなった。

 追うのは複数投手制を敷き今春センバツ8強入りした創成館だ。チーム打率は3割を切るが、185センチの長身左腕・川原陸投手(3年)らを継投する手堅い守備はこの夏も脅威。強打を誇る智弁和歌山は終盤の猛攻で県大会5試合で59安打60得点を挙げた。初の3年連続出場を決めた横浜は左腕2枚看板で6度目のVを狙う。

 全試合無失点で2年ぶりの甲子園にやってきた星稜、チーム打率4割5分7厘の龍谷大平安は投打のバランスがいい。昨夏Vの花咲徳栄、攻守に安定感のある木更津総合も手ごわい。13年夏の再戦となった浦和学院と仙台育英はどちらも甲子園の戦い方を知り、注目のカード。突破したチームは勢いに乗りそうだ。