中国-インドネシアの試合後、インドネシア代表に野球用品を扱う国内メーカー21社による「野球・ソフトボール活性化(球活)委員会」から、グラブ22個が贈られた。野球発展途上国への支援を目的としたもので、スリランカ代表にも贈呈される。

グラブを受け取ったリム・アンダーセン捕手(3年)は「うれしいです。大事に使います」と笑顔。リム捕手は、明徳義塾(高知)で野球留学をしている。西武森と阪神藤浪がいた大阪桐蔭の試合を見て「甲子園に行きたい」とあこがれたという。

日本代表の明徳義塾・市川悠太投手(3年)とは、高校2年の秋から寮で同部屋だった。ブルペン捕手として数え切れないほど市川の球を受け、毎回数球受ければ「球の回転とかで」調子の良しあしが分かった。前日3日の開会式で再会。「久しぶりや、頑張れよ!」「頑張るわ!」と言葉をかわした。3日の日本-香港での市川の投球もチェックし「あの人はすごい。いつも通り」と笑顔で話した。

日本と比べてインドネシアではまだグラブは高価なもので、環境は整ってはいない。それでも「(プレーは)良くなりました。後輩もいるので野球を教えます」とリム捕手。インドネシアで監督になる夢がある。