今夏の第100回全国高校野球選手権で準優勝した金足農（秋田）の吉田輝星投手（3年）が10日、秋田市内の同校体育館内で進路表明会見を行った。甲子園決勝後から「いずれはプロで」と態度を表明してこなかったが、今月4日には既定路線だった八戸学院大（青森）に進学辞退の断りを入れていた。

会見での吉田の一問一答は次のとおり。

－秋田で野球をしている子供たちに

吉田　目標を立てて、それに向かってどう努力すればいいかを考えた結果、練習内容だったり変わったので、目標を高く持って頑張ってほしいと思います。

－決断を決定づけた瞬間はあったのか？

吉田　１つ決定的な瞬間があったという訳ではなくて、甲子園の１試合１試合であったりとか、全国大会の舞台で戦った一戦一戦で少しずつ意識が変わってきました。

－進学という道もあった中で決断

吉田　幼いころからの夢であった「プロ野球選手になりたい」という思いが一番強かったです。

－どんな球団に行きたいか

吉田　自分次第だと思うが、野球をしっかり全力で頑張れる球団に行きたいです。

－とりたいタイトルなど、思い浮かぶものがあるか？

吉田　Ｕ18で日の丸背負って苦い経験をしているんで、もう１度日の丸を背負って、今度はそこで勝てるようになりたいと思います。

－チームの仲間には？

吉田　会見までは誰にも（進路を）明らかにしなかったんですけど、３年生のチームメイトには「進路に関係なくお前を応援するよ」と言ってもらいました。

－後押ししてくれた言葉は？

吉田　進路を決める中で、自分の思いを尊重してくれるという方がたくさんいたので、自分もその言葉を心の中に置きながら、将来どうなるかも考えた。だからその言葉が心に残っています。

－4日に決断。この日の提出まで時間があった

吉田　自分がどうなりたいのかという、将来のことも少し考える時間を設けてもらいました。

－提出して気持ちに変化は？

吉田　厳しい世界なので、しっかり覚悟していかないといけないと思いました。

－勝負してみたいバッターは？

吉田　まだプロに入れると決まったわけではないけど、自分からすればプロ野球のバッターの方々は全員すごいと思うので、プロ野球選手の方と対戦してみたいです。