今年8月に智弁和歌山の監督を退いた高嶋仁氏(72)の勇退パーティーが1日、和歌山市内のホテルで行われた。同校や智弁学園(奈良)のOBが約200人集まり、名将の48年にわたる功績をたたえた。

宴の途中で、テレビ朝日系の人気バラエティー番組「アメトーーク」の人気企画、高校野球大好き芸人たちから寄せられたビデオメッセージが流れた。アンジャッシュ渡部建、かみじょうたけし、トータルテンボス藤田憲右が競うように博識ぶりを披露。思い出の一戦も挙げた。

渡部は数年前に高嶋氏に技術面の話をした際に「野球のことは分からん!」と言われたエピソードを披露。思い出の一戦はアメトーークでも紹介された、逆転に次ぐ逆転劇の06年夏の準々決勝・帝京戦。

かみじょうは高嶋氏の走り方を模写する細かすぎるものまねで、会場の爆笑を誘った。好きな一戦は「逆転伝説」の代表的な1つといわれる00年夏の準々決勝・柳川戦を挙げた。

藤田は、監督就任当初は一方的な指導だった高嶋氏が、次第に選手の気持ちに寄り添う指導に変わったと解説。相方の大村に「何で知ってんだよ!」と突っ込まれると「すんごい好きなの…」と照れ笑いした。好きな試合は97年夏の2回戦・日本文理戦。右肩痛に苦しむエース高塚のために打線が奮起し、結果19点も奪ったインパクト十分の一戦だ。