今夏、常葉大菊川(静岡)のエースとしてチームを甲子園16強に導いた漢人友也投手(3年)が1日、愛知大学野球連盟の名門・中京大スポーツ科学部にアスリートAO入試で合格した。吉報を受け、「自分を律して、悔いのない4年間にしたいです」と抱負を語った。

1年生だった16年夏、甲子園出場も登板はなく、「3年生に連れて行ってもらっただけでした」。3年春には、チームメートから練習へ取り組む意識の甘さを指摘された。気持ちを切り替えて臨んだ最後の夏は、県決勝の島田商戦で完投勝利。日南学園(宮崎)との甲子園2回戦では、わずか88球で完封勝利を挙げた。この3年間を振り返り、「つらいこともありましたが、最後に甲子園に出られた。最高の3年間でした」と語った。

甲子園大会終了後の8月下旬、周囲の勧めから中京大受験を決意。同野球部の練習に参加し、ブルペンで現役大学生の投球を見て「球質の違いを感じました。直球や変化球のキレがすごかったです」。その場で選手に練習内容などを質問。貪欲に技術向上を目指す意欲を見せた。

大学入学後は、初めての1人暮らしを始める予定だ。練習や食生活など、自ら管理することを求められるが、「高校でも自分で考えてやってきたので、不安はありません」。その上で、「1年生から投げられるよう、力をつけていきたい。大学卒業後も野球をして生きていきたいです」と力を込めた。【河合萌彦】

◆漢人友也(かんど・ともや)2000年(平12)5月3日、掛川市生まれ。小2から桜木少年野球団で野球を始める。桜が丘中では3年春に全国8強。180センチ、64キロ。右投げ左打ち。家族は両親と兄、妹。