初出場の白樺学園が国士舘に競り勝ち、4強に進出した。最速142キロの右腕エース片山楽生(らいく、2年)が8回1/3を6安打3失点と粘りの投球で、勝利を呼び込んだ。北海道勢は、昨年の札幌大谷も2回戦で国士舘を撃破した勢いに乗り初優勝を果たした。2年連続で同じ相手を破り、再び北海道旋風を巻き起こす。

スト「ライク」先行とは行かなかったが、我慢強く投げた。初回、先頭打者にいきなり3ボールから入るも、冷静に立て直し3回まで無安打投球。神宮初登板で地元東京勢撃破に貢献し「自分たちも北海道代表として優勝できるチャンスはある」と札幌大谷に続く進撃を思い描いた。

名前の「らいく」は父宣孝さん(42)が考えたもので「楽しく生きる」と「海外でも呼びやすく好かれる人間に」という意味が込められている。片山は「苦しい投球だったが接戦をものに出来て良かった」。全国舞台の緊張感を楽しみながら、1戦ずつ勝ち上がる。【永野高輔】

◆北海道勢4強 74年の札幌商が初4強で、白樺学園は昨年の札幌大谷に続き2年連続13度目となる。最多は北照の3度(99、11、12年)で、鵡川の2度(03、08年)が続く。決勝進出はともに優勝した05年駒大苫小牧、昨年札幌大谷の2校。