明治神宮大会を制した中京大中京を中心に選ばれた愛知県高校選抜が、22日からの台湾での親善試合に向け、中京大と練習試合を行った。

来秋ドラフト上位候補の中京大中京・高橋宏斗投手(2年)は7回1死満塁から5番手として登板。2回2/3、3安打1失点だった。11月20日、神宮での高崎健康福祉大高崎との決勝以来25日ぶりのマウンド。「実戦感覚がなかったので、打たれるのは別として、感覚を戻すことを心がけた」。この時期は走り込み中心だったため、体の張りなどもあった。「今日は60点か70点の出来。大学生は対応力とスイングスピードが違ったのでいい経験になった」。

8回には連打の後に内野ゴロで1点を失ったが、なおも1死二塁でこの日3安打1本塁打2打点の中京大3番河田航平外野手(3年=中京大中京)を直球で見逃し三振。先制三塁打を放っている4番松井祐紀内野手(3年=掛川西)をスライダーで空振り三振。連続三振でエースの意地を見せた。

台湾には中学3年の時(尾張旭東中・豊田シニア所属)にも選抜チームで遠征にいった経験があり「台湾の選手は振ってくる。1発もある中でつかめるものがあれば。今年は神宮で勝てたことで、12月末まで試合ができるのはプラス」と、強打の台湾選手を相手に、最速148キロ右腕はさらなる飛躍のきっかけをつかむ。