夏の甲子園中止決定を受け県岐阜商・鍛治舎巧監督(69)が20日、同校室内練習場で会見を行った。

「致し方ないのが今の実感。センバツはやる、やらないを検討してもらったが、今回は明らかに環境が違う。授業、部活動ができていない。夏の甲子園中止の判断は仕方がない」。秀岳館監督として16年春から3季連続で甲子園4強に進出し、18年から母校監督に就任した鍛治舎監督は、夏の大会中止を冷静に受け止めた。

「甲子園に代わるものはない」としながらも、現3年生への代替案として、東海大会の実施を提案。「7月11日からの県大会で終わらず、東海4県で各県2校ずつ出場して東海大会をやっていただければ」と話した。

会見後には3年生25人とリモートミーティングを実施。最後には涙を流しながら「残りの高校生活で生きた証しを残してほしい」と訴えていた。