群馬屈指の右腕が、3者連続三振と好投した。

U15日本代表に選出された経歴を持つ中総合学園・清水惇投手(3年)が、11点リードの5回に登板。最初の打者を外角直球で見逃し三振、2人目を内角直球で空振り三振、3人目を低めのスライダーで空振り三振に抑え、コールド勝ちを決めた。「もっと低めに集められばよかった。70点くらい」と厳しく自己採点した。

中学から地元で名をとどろかせていた。県内外の強豪校に行く選択肢もあったが、地元の県立校を選んだ。同校で野球部主将を務めいつも楽しそうにプレーをする兄の影響だった。1年の時から上級生の中心選手と波長が合ったため、積極的にチームの運営側に回った。自主性を重んじるチームで、人間的にも大きく成長した。

吉田省吾監督(36)は「いつでも自然体で、いい意味で子どもみたい」と話す。チームメートからいじられても笑顔を絶やさない「愛されキャラ」だ。打倒・強豪私学を目標に掲げてきた。次の相手は高崎健康福祉大高崎。「投手戦にしたい。変化球も織り交ぜながら打ち取りたい」。最高の相手に挑む。【小早川宗一郎】