仙台育英(宮城)の「扇柱」木村航大捕手(2年)が、140キロ超え6人を擁する投手王国を支える。「投手の長所を生かせるように、配球、テンポ、声掛けを意識している」。昨秋は県大会から全9試合で先発マスクをかぶり、巧みなリードで投手陣を引っ張った。チーム防御率は0・94。秋の東北連覇に大きく貢献した。「投手とのコミュニケーションを大事にしている。試合中に意見をすり合わせていく感じ」と頼れる「扇の要」だ。

全国舞台を一番知る。系列の秀光中教校(宮城)出身。1年時に全国中学総体で4強入り、2年時も4強。最終学年では準優勝した。高校では1年夏の甲子園で背番号2を背負い、早速デビューを果たした。「場数を踏んできた分、経験値がある。試合の中で焦りそうな場面も、自分がしっかり判断できる」と、鬼滅の刃に登場する「水柱」冨岡義勇に似た「冷静さ」を持つ。

守備には自信がある。170センチ、75キロと小柄だが、「自分の武器はボディーストップ」。ショートバウンドに体を張って止める。投手が安心して投げられるように、捕逸はしない。捕手に専念した中学1年から今も変わらず、横のフットワークなど、基礎練習を続けている。「同じ練習の積み重ねが、少しずつ身についてきた」と努力の結晶が生きている。

自身にとって3度目の甲子園だが、春は初めて。「緊張すると思う。でも、甲子園行くからには『日本一』を目指したい。残りの期間、しっかり準備する」と気持ちを引き締めた。悲願の大旗白河越えへ、豪華投手陣を束ねる。【佐藤究】

◆木村航大(きむら・こうだい)2003年(平15)5月2日生まれ、仙台市出身。小2から野球を始め、中学時代は秀光中教校軟式野球部に所属し、1年時から正捕手。仙台育英では1年夏からベンチ入り。170センチ、75キロ。右投げ右打ち。好きな選手は西武森友哉捕手。