立花学園(神奈川)に大きな可能性を秘めた右腕がいる。2番手で登板した永島田輝斗(ながしまだ・きらと)投手(2年)だ。身長180センチ右腕は、投手になったのは1年の秋になってから。公式戦は未登板だ。捕手だったが「投げ方がきれい」(志賀正啓監督)と投手に転向した。もともと強肩で、転向前の1年夏にブルペンで135キロを出したことがあったが、今では最速147キロまで成長。プロも数球団が視察に訪れている。

この日は、2回2死一塁で登板。投球練習で、セットから、いきなり140キロオーバーを記録した。ボール先行が目立ったが、強打の東海大菅生打線を直球で押し込む場面も。ただ、6回にはカーブを左越えに運ばれる2ランを浴びた。「低めには投げられましたが、うまく、すくわれました。直球で抑えることはできたけど、変化球をもっと磨いていきたい」と話した。

投手に転向後、自分でユーチューブやツイッターなどで情報を集め、研究。ソフトバンク千賀の足の運びを参考にしている。「150キロを出せるようになりたい。神奈川で頂点をつかみたいです」と、高校野球ラストイヤーの意気込みを語った。