<高校野球大阪大会:花園14-2阪南(6回コールド)>◇16日◇1回戦◇花園中央公園野球場

初戦を6回コールドで突破した花園(大阪)は高校野球では珍しいリーグ戦に参加している。秋季大会後に有志校で行われる「リーガ・フトゥーラ」で、スペイン語で未来へのリーグを意味するという。榛田雅人監督(54)は「投手の球数制限や正しいバッティング技術など、これからの高校野球の在り方みたいなもの」と説明する。バットは低反発の金属、または木製を使い、普段試合に出られない選手も経験を積める。昨秋は11チームで争われ、6年目の参加となった花園は優勝している。

その経験は今夏につながっている。阪南戦は15安打14得点で快勝。6回は打者13人で6長短打を集めて8点を奪い、主将の山本龍央(りお)外野手(3年)は「リーグ戦で木のバットを使うことによって、芯で捉える技術が全員上がった。どこからでも抜け目なく点が取れるのが強くなった」と成果を感じている。夏の大阪大会はここ10年で13年の4回戦進出が最高。リーグVの実績を引っさげ、その先を狙う。【佐藤妙月】