昨秋、今春に続く県3冠を目指す藤枝明誠は、危なげない戦いで初戦を突破した。静岡北に9-0で7回コールド勝ち。光岡孝監督(43)は「良いスタートになったと思う」と、うなずいた。

投打がかみ合った。この日の朝に先発を告げられた右腕の山田蓮投手(2年)が5回4安打無失点。「最初は力が入って球が浮いてしまったけど、修正できた」。重圧がかかる夏初戦のマウンドで役割を果たすと、打線も援護した。

2回無死一、三塁、萩原功至捕手(3年)の左翼線適時二塁打で先制点を奪う。その後も、中野夢都(ゆうと)内野手(3年)が、4回に右翼芝生席に飛び込む初本塁打。5回にも、無死満塁から走者一掃の右中間二塁打を放つなど、第1シードの力を見せつけた。

20日の3回戦では、池新田と対する。中野は「気持ちの部分から、やってきたことをもう1度全員で確認して臨みたい」と気を引き締めた。【前田和哉】