伝統校同士の一戦を、桜美林が14安打8得点で打ち勝った。

主将の意地をみせた。同点で迎えた6回裏1死一塁、中脇秀外野手(3年)が左越え2点本塁打を放ち、試合を決めた。これまでの高校通算本塁打は、練習試合で打った1本のみだった。公式戦初本塁打は、チームを救う値千金の一打となった。

試合後、中脇は「真ん中の変化球でした。手応えは良くなかったです。一塁ベースを回ったところでスタンドから歓声が上がって気付きました」と照れくさそうに笑った。

片桐幸宏監督(62)は中脇の活躍を「チャンスでしっかり打って、主将としてもチームをよくまとめていて。成長してます」と評した。

最大4点の差を許すも、粘り強く逆転勝利に持って行った。チームに古くから伝わる「逆転の桜美林」を体現した一戦だった。