第3シードの浜松工が、白星発進した。8番伊藤大空(たいき)内野手(3年)が勝利の流れを呼び込んだ。

0-0で迎えた2回2死二塁。初球を積極的に振り抜き、左翼線へ適時二塁打を放った。重圧のかかる夏の初戦で、序盤に貴重な先制点をもたらすと、チームは11安打7得点。常にリードを保って、静清を下した。

先月27日の組み合わせ抽選会当日に行った同校との練習試合では、エース左腕の藤野堅斗(3年)の緩いカーブに苦戦。3打数無安打に終わった。“前哨戦”の反省を基に対策を徹底し、本番に備えてきた。この日、そのカーブを捉えた伊藤は「イメージはできていた。練習通りです」と、会心の一打を振り返った。

次の3回戦では、浜松球場で浜松湖北と対する。地元チーム同士の対戦で、高校野球ファンを盛り上げてくれそうだ。