二松学舎大付の左腕は、プロ注目のエース秋山だけじゃない。2年生の布施東海投手が今大会初登板初先発で、散発5安打7回コールドの完封勝利。5回戦進出に導くと「自分がチームの流れを持ってくるんだと思って投げました」と胸を張った。

前日の練習中に先発を告げられ、「よし」と思ったという。初戦となった3回戦は、秋山が完封勝利。そのエースからは「完投するぐらいでいけ!」と背中を押された。ベンチでも「硬くなってるぞ」と声をかけてくれた。他の投手も、おしぼりで顔をふいてくれて、リラックスさせてくれた。カーブで緩急をつけ、得点圏に走者を許しても1本を許さず、投げきった。

市原勝人監督(56)は「暑いですから、秋山1人では厳しい。(中盤に)援護ができない中、変化球でストライクが取れたのが大きかった」と2年生左腕をねぎらった。布施も「秋山さんだけでは、夏は厳しい。自分も引っ張れるように頑張ります」と意気込んでいた。