東大阪大柏原が11-0の5回コールドで美原を下し、4回戦進出を決めた。

プロ注目で高校通算23本塁打、最速145キロの二刀流右腕・野村和輝内野手(3年)は打っては4打数1安打2打点。投げては5回からの登板で、打者3人から2三振を奪うなど、投打でチームの快勝に貢献した。

入学以来、打撃は非凡なセンスを発揮してきたが、主戦投手になったのは3月から。練習試合の好投がきっかけだった。元オリックス、巨人の土井健大監督(32)は、いずれ中心選手になると目をかけ、「打って守らないとチームが負ける」と熱く伝え続けてきたという。その結果、練習に取り組む姿勢も変化した。1年冬の走り込みは理由をつけて走り切ろうとしなかったが、2年の冬は後輩を引っ張るまでに。そして今夏、投打の主軸に成長した。目標は「甲子園です」ときっぱり。決勝で藤浪らを擁した大阪桐蔭を倒した11年以来、同校2度目の聖地へ突き進む。【清水駿斗】