大阪桐蔭がサヨナラ勝ちで3年ぶり11度目の夏の甲子園出場を決めた。

先発は興国が田坂祐士投手(3年)、大阪桐蔭は松浦慶斗投手(3年)と両チームともエース左腕の投げ合いとなった。

大阪桐蔭は3回に西谷浩一監督(51)の采配が的中した。準決勝の9回に起死回生の同点本塁打を放つなど好調の主将の3番・池田陵真外野手(3年)に無死一、二塁から送りバントを命じた。初球できっちりと決めて1死二、三塁とすると、4番の花田旭外野手(3年)が右中間への適時三塁打を放ち2点を先制。さらに、5番の前田健伸内野手(3年)が3球目に投前スクイズを決めて3点目を奪った。中軸から小技も繰り出し、3点先制に成功した。

先発の松浦は9回に2点差を追いつかれたが逆転は許さず。9回を6安打3失点、9奪三振でその裏の攻撃につなげた。

最終回は2死三塁から池田が左前にサヨナラ打を放って試合を決めた。

マウンドを守り抜いた松浦は「日本一を目指しているので通過点ですが、素直にうれしい。甲子園の借りは甲子園でしか返せない。躍動感のある投球をしていきたい」とコメント。今春センバツでは1回戦で智弁学園(奈良)戦に先発したが、初回に4失点するなど4回を2安打3四死球4失点で黒星。春の悔しさをぶつけるために、まずは甲子園への出場権を手にした。

興国は46年ぶりの夏の甲子園出場はならなかった。

 

◆大阪桐蔭 1983年(昭58)創立の私立校。生徒数は1895人(女子839人)。野球部は88年創部で部員61人。甲子園出場は夏11度目で、春は12度。優勝は春3度、夏5度。主なOBは楽天浅村栄斗、阪神藤浪晋太郎、西武森友哉ら。所在地は大東市中垣内3の1の1。今田悟校長。