ノーゲーム解消へ、日本高野連が動きだす。長雨で日程消化が危ぶまれる第103回全国高校野球選手権(甲子園)は、大会第6日も全4試合中、第1、第2の2試合が順延された。第1試合の近江(滋賀)-日大東北(福島)は、1-0とリードする近江の5回裏攻撃中に雨脚が強まり、2時間22分の中断の末にノーゲーム。既に過去最多だった順延は、今大会7度目となった。日本高野連・小倉好正事務局長(63)は「継続試合」の導入を検討する考えを明かした。
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高校野球からノーゲームがなくなるかもしれない。順延決定後、大会本部はオンライン会見を実施。天候への対応について説明した。その際、小倉事務局が明かしたのが「継続試合」の検討だ。「投手の障がい予防、球数制限について、いろんな課題が出ています。選手権大会が終わった後、整理しながら検討していきたい。昨年も継続試合を議論していました」と話した。
高野連が検討する「継続試合」とは、試合が未成立のまま中断、順延となった場合、後日、中断時から再開するというもの。高校野球の試合成立条件は7回終了。まさに、この日の第1試合のケースが当てはまる。12日のノースアジア大明桜-帯広農戦も4回終了時に中断、ノーゲームとなった。選手の負担過多、特に投手の投球数への懸念がある。ノーゲームとなった試合も「1人あたり1週間500球以内」の球数制限の対象とされる。継続試合が導入されれば、ノーゲームが解消され“無駄球”もなくなることとなる。
既に、各都道府県高野連と議論を始めている。「今後はルール面、運用面を詰めないといけない」と小倉事務局長。チケットの取り扱いなども決める必要がある。課題は少なくないが、より良いルールを追求する。なお、既に試合成立条件を満たした場合は、これまで同様、コールドゲームとし、継続試合の対象とはしない。8回表途中で降雨コールドとなった17日の大阪桐蔭-東海大菅生のケースが当てはまる。

