天理(奈良)は序盤の猛攻を生かして逃げ切り、来年3月のセンバツ出場が濃厚になった。

3回、4連打の3者連続タイムリーで3点先制。4回に1点を加えると、5回は3番の戸井零士内野手(2年)が豪快に左越え本塁打を放ち、突き放した。打線が好調で上位から下位まで強振し、強い打球をはじき返していた。中村良二監督(53)が試合前、ナインに「イケイケの打線を組んだ。それで行くぞ!」と暗示をかけると、序盤に猛攻だ。3安打の戸井は「強いライナーで長打を打てるのが持ち味」と胸を張った。先発南沢佑音投手(2年)も9回1失点完投で貢献。秋の近畿4強に進出し、2年連続のセンバツを手中に収めつつある。