初出場の花巻東(岩手)が11-6で叡明(埼玉)に勝利し、記念すべき「春1勝」を刻んだ。凱旋(がいせん)出場した6番和久本結華捕手(2年)が攻守で大活躍。2点ビハインドの6回1死満塁から値千金の同点適時打をマーク。守備では2度の盗塁を阻止するなど、正捕手として存在感を示した。
次戦は今日28日、全国8強入りを懸けて、前回大会優勝校の開志学園(新潟)と対戦する。
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4月の創部3年目を前に、花巻東が歴史に新たな1ページを刻んだ。
11-6で迎えた最終回の7回2死。最後の打者を三ゴロに打ち取り、初出場初勝利。ナインが安堵(あんど)の笑顔を見せた。3-0の6回に6点を奪われたが、直後の攻撃で打者1巡の猛攻で8得点。劇的な「逆転発進」となった。三鬼賢常監督(60)は「疲れた(笑い)。初戦の硬さがあったかな。まだまだ力はないですけど、良く頑張って逆転した。少しは褒めてあげようかなと思います」と笑顔で振り返った。
埼玉出身で、凱旋(がいせん)出場となった和久本が存在感を示した。4-6の6回1死満塁。フルカウントからの6球目。内角直球をコンパクトに振り抜き同点適時打。カウント3-0から2球、外の球を見送り、得意のコースをきっちり捉えた。「自分が打ってやろうという気持ちでした。外の球は捨てて、得意の内角を待っていました」。焦らず、打席の中で神経を研ぎ澄まし、殊勲打へつなげた。
守っては肩で反撃の芽をつんだ。2、3回といずれも先頭打者を安打で出塁を許したが、盗塁を試みた走者を2度刺した。「肩はそんなに強くありません。たまたまだと思います」と謙遜したが、ノーバウンド送球で仕留めた。
女王相手に真価を問う。3回戦は昨年度優勝チームの開志学園との一戦。三木監督は「上を目指すよりも、1戦1戦をしっかり戦う。挑戦者の気持ちを持って臨みたい」と足元を見つめる。花巻東女子ナインが、“サクラサク”春の大会にする。【佐藤究】

