都立の期待を背負って、富士森(西東京)の快進撃が止まらない。
先発の右腕・玉置真仁(まひと)投手が4回まで無失点に抑えると、5回からエース右腕・甲斐凪砂投手が好リリーフ。3年生右腕2人で、今春の都大会4試合41得点の駒大高を7安打完封し、82年夏以来、40年ぶりの8強進出を果たした。主将の小牧颯太内野手(3年)は「めちゃくちゃうれしいです」と興奮気味だった。
チームの船出は険しかった。練習試合ではほとんど勝つことができず、昨秋、今春の都大会はブロック予選敗退。広瀬勇司監督(59)から「今までで一番弱い代だ」と厳しい声をかけられたが、小牧主将は折れなかった。「それなら“やったろうぜ”と」。内野手だった甲斐が投手に転向し、打者はほぼ全員がバットを短く握ることを徹底。見返すために努力し、都立校で唯一の8強入りを決めた。
準々決勝は27日に、神宮球場で日大鶴ケ丘と戦う。「もう切り替えて、全力で臨みたい」。同校過去最高の8強に並んだ富士森が歴史を新たに塗り替えるべく、初の4強を狙う。【藤塚大輔】

