三重が2年連続14度目の優勝を飾った。投打がかみ合った盤石の試合運びで津商に快勝。61チームの頂点に立った。

先発の上山颯太投手(3年)は走者を背負いながら打たせてとる粘りの投球。140キロを超す直球にスライダー、チェンジアップが決まり、最少失点で抑えて試合を作った。9回途中に救援したダブルエースの谷公希投手(3年)が津商の猛追を許したが、逃げ切った。

上山は昨夏、2年生エースとして甲子園初戦で樟南(鹿児島)を完封した。今年は右肩の不調が長引いていたが、勝負どころで本領発揮。成長して再び甲子園に戻ってくる。

大会を通じて活発だった打線は決勝でも大爆発した。初回に4番大越渉外野手(2年)の右前打で先制。3回、4回と加点すると8回に2点、9回は大量6点で突き放した。5番鈴木朝陽内野手(3年)の3安打を筆頭に先発全員の18安打をマーク。上位、下位まんべんなく得点を生み出す理想の攻撃だった。