第104回全国高校野球選手権大会(6日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が3日、大阪市のフェスティバルホールで3年ぶりに一堂に会して行われた。

   ◇   ◇   ◇

史上7校目の夏連覇へ、智弁和歌山は待って、勝つ。初戦は開幕カードを戦う日大三島と国学院栃木の勝者が相手。49番クジでの優勝なら大会史上初となる。優勝した昨夏も第6日の初戦(2回戦)を引き当て、相手の宮崎商のコロナ禍による出場辞退で、結果的に“49番目”の登場になった。中谷仁監督(43)は「昨年と同じ流れ。雰囲気、感覚はつかんでいます」と経験を生かす。

今春近畿大会決勝で大阪桐蔭の公式戦連勝を29で止めた。同戦で6回からの4イニングを0封締めしたドラフト候補の武元一輝(3年)やエース塩路柊季(しゅうき、3年)ら、投手陣が連覇のカギになる。塩路、武元、渡部海捕手(3年)や主将の岡西佑弥内野手(3年)ら主力の優勝経験は、大会を戦う力になる。

開会式は大優勝旗とともに出場校を先導。「全力で狙いに行って、優勝旗を持ち帰りたい」と岡西。ディフェンディングチャンピオンとして、堂々の戦いを挑む。【堀まどか】

◆49番目クジ鬼門 大会連覇を狙う智弁和歌山は、初戦の相手が日大三島-国学院栃木の勝者となった。49代表制となった78年以降、初戦の相手が決まらない49番目クジの学校は通算11勝31敗1分けと苦戦が目立つ。2勝して4強入りしたのは06年鹿児島工の1校だけ。最近も19年智弁学園8●10八戸学院光星、21年浦和学院3●4日大山形と名門が初戦敗退している。