史上7校目の甲子園夏連覇を目指す智弁和歌山が、いよいよ13日に初戦を迎える。出場49校のしんがり登場で、大優勝旗をつかめば、史上初の快挙となる。国学院栃木との2回戦を前に、中谷仁監督(43)が「チーム状態としてはまあまあ悪くない、と思います。個々の状態は悪くない」とチーム状況を語った。

実戦勘を失わないように、ここまでは試合形式の練習を重ねてきた。選手たちの状態を見極めた上で、監督はカギを握る存在として「塩路と武元の両エース」をキーマンに挙げた。相手校がすでに甲子園で1試合を経験し「しっかりバットも振れていますし、足も使える。投手の軸がいる。打線の中で1、2番の足、クリーンアップもしっかり振れている」という状態だけに、塩路柊季(とうき、3年)と武元一輝(3年)ら投手陣がどう打線を止めるかが勝敗のポイントになる。

3度目の夏制覇を果たした昨年、おなじみの大応援団は不在だった。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客の決勝になった。例年ならナインを励まし、背中を押してくれる吹奏楽部の「アフリカン・シンフォニー」や魔曲「ジョック ロック」もなし。甲子園に打球音が生々しく響いていた夏から一転、今夏は応援団も参戦する。

高校時代からおなじみの応援に励まされてきた中谷監督は「非常に僕の中では、楽しみにしている1つでありまして。昨年、甲子園で勝つことはできましたけど、全校応援がない状態だった。今年は強力なバックアップを受けて試合をできることは非常に僕たちとしては大きい。大きな力になると思います」と、アルプスと一体になった試合を待ち望む。

勝ちを重ねて、日本一へ。「何をするにしても目の前の試合に勝たなければ、その次はない。1戦1戦、全力で戦うだけです」と臨戦態勢を整えた。【堀まどか】