海星(長崎)が天理(奈良)を下し、4強入りした1976年以来46年ぶりに夏の甲子園2勝を挙げた。

1回1死三塁で、3番の丸本将吾内野手(3年)が先制の右前適時打。同点に追いつかれた直後の2回2死二、三塁では、1番の河内夢翔外野手(3年)が右前に2点適時打を放った。3回にも1点を追加し、序盤から流れをつかんだ。

天理はエース右腕の南沢佑音(ゆうと、3年)が序盤に4失点するなど、苦しい展開を強いられた。勝てば春夏通算80勝と夏50勝という節目だったが、持ち越し。プロ注目の遊撃手、戸井零士(れいじ)主将(3年)の夏が終わった。

先発した海星の向井恵里登投手(3年)は7回2/3を被安打7の2失点にまとめた。「自分が(つくった)ピンチの場面で、前回先発した宮原(明弥)が抑えてくれて、うれしかったのでガッツポーズをしました。長崎大会も宮原と2人で投げ抜いてきて、その感触を甲子園でも味わえたのでよかったです」と話した。

好守備にも助けられて接戦を制し、3回戦では近江(滋賀)と対戦する。「近江さんはエースの山田くんがいい投手なので、僕と宮原や4人の投手陣で投げて、総力戦で勝ちたいです」と意気込んだ。