ノーシードから県大会を勝ち上がってきた国学院栃木が、昨夏優勝の智弁和歌山に勝利した。投げては2番手で1回を無失点、打っては8回にソロ本塁打を放つなど4打数3安打2打点と、投打で活躍した主将の平井悠馬内野手(3年)は「最高の気分です」と喜んだ。

4投手の継投で、智弁和歌山の強力打線を8安打3失点に抑えた。柄目直人監督(39)は「5回までを1試合、6回以降を2試合目として、5回までは(エースの)盛永以外でつないで、終盤勝負に持ち込むゲームプランでした」と明かした。

三度目の正直だった。00年のセンバツ準決勝(2-10)、18年のセンバツ3回戦(4-7)と直近の甲子園では連続して智弁和歌山に敗れていた。00年のセンバツに選手として出場していた柄目監督は「私にとってはリベンジ。選手は同級生と戦うので、リベンジを背負わせるつもりはないと伝えてきた。個人としては、高校としてはリベンジになりました」と話した。

開幕戦で日大三島(静岡)に勝利し、2回戦では連覇を狙っていた智弁和歌山に勝利。勢いに乗って、目標の4強入りを狙う。