北海道高野連と札幌ドームは29日、札幌ドームで会見を開き、来年開催する秋季全道高校野球大会を札幌ドームで開催すると発表した。

札幌ドームの山川広行社長(65)と、道高野連の坂本浩哉会長(57)が出席。開催日程は来年10月16日から2日間の公式練習日を設け、18~22日までに1回戦と準々決勝、25日に準決勝、26日に決勝を行う。

同大会は例年、札幌円山球場をメイン会場に開催されてきたが、雨などの天候に左右され、昨年の決勝戦も1日延びるなど、順延となるケースは少なくなかった。開催期間中は季節的に日没時間も早くなり、札幌ドームでの開催となればそのような懸念事項がクリアされる。また優勝チームは明治神宮大会が控えており、会場となる神宮球場が人工芝という観点から、芝の環境に慣れてもらいたいという主な狙いもある。

坂本会長は「北海道は野球シーズンというのが非常に短い。天候や日没に対しての心配がないということで、我々としても非常に大きなメリットがあると感じている。札幌ドームを使用できることに大変感謝したい」。山川社長は「ぜひ高校野球のみなさんがここで華々しく活躍してくれることを願っています」と話した。

来年夏には甲子園をかけた南北北海道大会準決勝と決勝(計6試合)を、同年春開業予定の日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」で開催することがすでに発表されており、夏は勝ち上がった一部の高校球児たちに限定されるが、秋はそれより多くの選手たちがプロ仕様の球場でプレーできることになる。

24年以降の開催については検討していく予定で、坂本会長は「来年やってみないとわからないが、方向性としてはぜひとも札幌ドームにお願いしたいなと考えている」と口にし、山川社長は「札幌ドームとしては毎年やるつもりでいます。あとは状況に応じて」と話した。