大阪桐蔭(大阪1位)が神戸国際大付を破り、3年連続のセンバツ出場に王手をかけた。

1回の4点先制が効いた。2死満塁。村本勇海内野手(2年)が相手の1年生エース津嘉山憲志郎投手のスプリットをとらえ、右翼席に公式戦1号となる満塁アーチを放り込んだ。2回も山田太成外野手(2年)の右前適時打で加点。序盤から津嘉山が多投する「曲がり球」を積極的に打ちに行き、得点につなげた。

先発で主将の前田悠伍投手(2年)は145キロの速球や変化球を駆使して1回を3者凡退で滑り出し、12球団のスカウトが視察する前で9回4安打3失点完投。「全力で投げていない。6割くらい。最後まで投げるつもりだった」。要所を締める投球で確実に試合を作った。

西谷浩一監督(53)は「思いがけないビッグイニングを取れた。点数がありましたので(前田も)あえて全力投球しなかった。緩い球の方が合っていなかった」と振り返った。3月のセンバツで優勝。秋季近畿大会の次戦(30日、彦根総合戦)で勝てば、来年3月も選出は決定的。「センバツ連覇」の夢も広がる。

近年の両校の対決は以下の通り。

◆2009年11月3日

秋季近畿大会決勝

神戸国際大付3-0大阪桐蔭

◆2016年11月3日

秋季近畿大会準決勝

神戸国際大付5-3大阪桐蔭

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