来年のドラフト候補に挙がる横浜(神奈川)のエース・杉山遙希投手(2年)が、年内最後の試合に先発。9回6安打で完投勝利で終えた。「秋の大会が終わってから、全部の練習試合で勝つという思いでやってきました。今日はその中でいい投球ができた。最後としてはよかったです」と納得した表情で話した。

今秋の関東大会では、8強で高崎健康福祉大高崎に2-5で敗戦。その後、制球力と球速を課題に練習した。「体の使い方を勉強して、伸びています」。腰の回転を意識することで制球力がアップし、右打者の内角に力強い球を投げ込めるように。この試合でも、空振りを奪うなど手応えをつかんだ。

秋の悔しい敗戦から「借りを返す春にする。もう負けられない」と前を向いた。「春の大会では、成長した姿を見せられるように頑張りたい」と力を込めた。

来春のセンバツは記念大会のため、関東・東京の一般選考枠は例年より1校多い7。残り1枠を関東、東京で争うが、横浜が最有力候補として挙げられている。プロが注目する主将の緒方漣内野手(2年)は「自分たちはセンバツに選んでもらう身。春のために、今はしっかり結果で見返すことができるように、常に戦闘状態でやっていきたいです」と話した。今年の冬も、常に上を見て、練習。成長の冬にすることを誓った。