日大三島が今春センバツ出場の常葉大菊川を9-6で破り、7年ぶりの決勝進出を決めた。
永野陽大(ひろ)主将(3年)が、投打で勝利に貢献した。加藤学園は浜松開誠館を2-1で振りきり、4年ぶりに準決勝を突破。公式戦初先発の小沢亨彦(あきひこ)投手(2年)が好投した。勝者2校は、20日開幕(静岡)の東海大会出場が決定。決勝と3位決定戦は、6日に草薙球場で行われる。
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日大三島の頼れる主将が、投打にフル回転した。最終回2死走者なし。永野が最後の打者を空振り三振に仕留め、両軍計23安打の乱打戦に終止符を打った。「センバツ出場の常葉大菊川が相手。試合前から『やってやろう』という気持ちだった。勝ててホッとしている」。9-4の7回に、2番手として左翼からマウンドへ。リードを守り抜き、何度も右手拳を握った。
バットからも快音を響かせた。まずは、1回1死二塁。「甘い球をしっかり振れた」と内角直球を逃さず、左中間適時二塁打。2-3の4回には、1死満塁から中前に2点適時打を放った。貴重な先制打と逆転打に加え、自ら試合を締めた背番号「5」。文字通り、勝利の立役者となった。
準々決勝までの全3試合で計4安打も、永野は「タイミングが早くなってしまい、納得のいく打席は多くなかった」。永田裕治監督(59)らから助言を受け、課題と向き合ってきた。この日、決勝打となった4回のタイムリーは、変化球を懐に引き込んで中前へ。「タメがしっかり作れた。徐々に良くなってきている」。自身の状態にも好感触が残る1打となった。
今夏の全国選手権静岡大会のシード権に続き、東海切符も獲得。それでも、満足感はない。加藤学園との決勝を見据え、永野は「(昨)秋に負けて力がないことはわかっている。自分たちは挑戦者。1戦1戦、大切に戦っていきたい」。浮かれず、2年連続の聖地を目指す夏へ弾みとなる春の王者を目指す。【前田和哉】
○…常葉大菊川は10年ぶりの決勝進出を逃した。日大三島に6-9で競り負け、新チーム結成後、県内チームに初めて敗れた。5打数4安打1打点と、打線をけん引した鈴木叶捕手(3年)は「打撃よりも守りの課題が残った。投手の配球や捕球など夏までに修正したい」と反省を口にした。平出奏翔主将(3年)は「夏の頂点を目指して、一からやり直す」と春夏連続の甲子園を見据えた。

