3日開幕の春季高校野球北信越大会(石川)に新潟県代表・帝京長岡が出場する。

3日、金沢市民野球場での1回戦で小松大谷(石川)と対戦。キーマンは打撃好調の3番浮ケ谷航平一塁手(3年)だ。初優勝した春季県大会では打率6割1分1厘、2本塁打、9打点をマーク。北信越でも猛打を披露し、夏の新潟大会につなげる。

「県外チームとガチンコで勝負できる。練習試合では味わえない雰囲気」と浮ケ谷。「飛ばすよりもライナー性の打球を意識している」と練習では全方向に鋭い打球を飛ばす。春季県大会でのチーム打率トップこそ7割6分9厘の4番服部太海(3年)に譲ったが安打(11)、打点、本塁打はチーム最多。2本塁打はともに変化球をとらえたもので「変化球に対応できた。ヘッドが入りすぎる癖を修正できた」と言う。

芝草宇宙監督(53)が「『俺が』という気持ちが強かったが、つなぐことを意識できるようになった」と話すように春季県大会では「自分が出ればうしろがかえしてくれる」と9四死球でも出塁した。通学前に毎朝6時から打ち込む。「最後の年なので1日も無駄にしたくない」。その成果を北信越で見せる。【斎藤慎一郎】

◆浮ケ谷航平(うきがや・こうへい)2005年(平17)6月16日生まれ、東京都出身。鈴ケ森小1年から野球を始める。中学時代は川崎西シニア、世田谷南ボーイズに所属し、主に捕手。帝京長岡で内野手に専念。181センチ、85キロ。右投げ右打ち。