春東京都大会ベスト4の早実(西東京)が、8年ぶりの夏甲子園出場を狙う。第1回大会(全国中等学校優勝野球大会)から出場する伝統校で、春1度夏1度の全国制覇もある。だが21年夏は5回戦敗退、昨夏は準々決勝で東海大菅生にコールド負けを喫するなど、近年は悔しい結果が続いている。
今年のチームは粘り強さが最大の武器だ。4強入りした今春は、4試合連続で並みいる強豪に逆転勝ち。特に3回戦の日大鶴ケ丘戦は、初回に8点を失いながら、試合をひっくり返した。
主将の箭原裕太郎外野手(3年)は「好調のきっかけは花巻東との対戦」と振り返る。4月に行われた記念試合で、高校歴代最多の通算134本塁打を誇るスラッガー佐々木麟太郎内野手(3年)を擁する花巻東に7-6でサヨナラ勝ちを収めた。「サヨナラ勝ちを経験したことで、チームとして後半戦に自信がついた。春以降は先制されても焦らずに粘れるようになりました」と語った。
初戦は7月14日、府中市民球場で中大付と日本学園の勝者と対戦する。長い冬を越え飛躍の時を迎えた「逆転の早実」。満を持して頂点へ駆け上る。【玉利朱音】

